最近液タブであるWacom One 14を購入しました。使い心地などの話はまた今度ということで、今回はタイトル通りのお話です。ただの失敗談なので結論を先に言っておくと、Wacom Converterを買いましょうということです。
公式にはWacom One 14はHDMI接続の場合Wacom Converterが必須です。また、それを知らずにWacom One 14を買ったわけではなく、似た製品でもうまくいくんじゃないかと考えての個人的な実験の結果です。
<注意>
今回した実験はメーカーの想定する使い方ではありません。最悪の場合、製品が壊れる恐れがあるので完全なる自己責任となります。また、この件に関してメーカーへ問い合わせることも絶対にしないようお願いします。
PCにType-Cがない
今使っている自作PCにはDP-Altに対応したUSB Type-C端子(以下USB-C)がありません。あるのはただのUSB-C。このままではWacom One 14(以下液タブ)を使えません。
そこで、サンワサプライのHDMI-Type-C変換アダプタ(AD-HD26TC)を使ってみることにしました。これはその名の通りHDMIをDP-Altに対応したUSB Type-Cへ変換するアダプタです。さらにType-C側へ電力(5V2A)をのせることができます。
液タブの標準消費電力は7.5Wとあるので十分足りる計算です。ただ気になるのは括弧でPowerDeliveryと書いてあること…ま、まぁこのまま実験開始しましょう。
液タブは起動しようとしている
必要なケーブルをつなぎ、さっそく電源オン!
・・・つかない。
正常起動時のように電源ランプが点灯するのですが、すぐに消えてしまいます。PC上のデバイスマネージャーも液タブが表示されてはすぐ消えるという動作を繰り返します。
これはおそらく電力不足で起動しないのだろうと考え、PCからの電力を測ってみた結果、5V0.4Aしか出力されていません。このときアダプタの電源ラインはUSB-Aに接続していました。
USB-Aは確か500mAまでだったと記憶しているので、そりゃ起動しないわなと。そこで、PCのUSB-Cに切り替え再度実験することにしました。USB-Cなら最悪でも1.5A出るはずなのでぎりぎり動くかと思ったんですが…
その結果、動かない。ちなみにこちらも5V0.4Aしか出ていません。(電力計がUSB-Aにしか対応しておらず無理やり変換して測っているのでこの電力は間違っているかもしれません)
うーん…。
PowerDeliveryが原因か
その後、PowerDelivery(以下PD)対応の充電器に液タブをつないでみたところ、正常に起動しました。信号はないので何も映りませんが。
で、さっきPCのUSB-CにつないでいたケーブルをPD充電器に接続してみました。すると、起動しない。これではっきり分かりました。この液タブはPDも必須なのだと。
調べたところ、PD対応のUSB-Cでは電力に関して専用の信号線があり電力情報をやりとりしている模様。今回使ったアダプタはPD非対応のためうまく動かないのでしょう。
仕様にPowerDeliveryとわざわざ書いてあるのはそういうことなのでしょう。さらに仕様表を眺めていると入力電源5V3Aと書いてあるのを見つけました。つまり、今回のアダプタが仮にPD対応であっても5V2Aまでしか供給できないためどっちにしろ動かなかったということです。残念…。
今回のまとめ
なんとか動かせないかといろいろ試行錯誤しましたが、どれも失敗に終わりました。ただ、このおかげでPDについて少し詳しくなったし、何よりその過程が楽しかったのでヨシとします。公式に書いてあることに従うのは大事なことだと再認識しました。
実験の後、Wacom Converterを注文して現在は液タブに慣れるためにこちらでも試行錯誤しています。ある程度使ってから液タブのレビューなんかも書こうと思います。
それでは今回はここまで。また見に来てくれるとうれしいです。
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