【レビュー】Wacom One 14を買って、2週間くらい使ってみた感想

WacomOne14_アイキャッチ画像

こちら↓の記事で液タブ、Wacom One 14を買ったことをお話ししました。今回はそのレビュー記事となります。

Wacom One 14にした理由

これまで板タブを使ってきましたが、線を引くときにどうしてもやりにくさを感じ、液タブを使ってみることにしました。

どれにしようかと散々悩んだ結果、ちょうど発売間もないWacom One 14を選択。これにした理由は、設置可能なスペースで最大の画面サイズだったからです。

あと、カーソルの追従性が比較対象の中では最も良かったこともあります。そんなWacom One 14を使って2週間くらい経ったのでその感想を書いていきます。

ぱっと見だと見劣りする

この液タブは、Wacomの中では下位・エントリー機種となります。筆圧も他社競合製品が当たり前のように8192レベルを超える中、4092レベルしかありません。

本体にショートカットボタンもなく画面だけ。付属品もペンとケーブルと替え芯&芯抜きだけと最小限。他社はスタンドが付いていたりするので見劣りはします。

WacomOne14_付属品の写真
WacomOne14の付属品

ただ、店頭で触った感じだと一番しっくりくるというか手になじむというか。画面もアンチグレア加工とアンチフィンガープリントという耐指紋コーティングがされているのでサラサラで気持ちいいです。

あと、他社よりもベゼルが狭くて無駄がなくすっきりしているのも好印象です。細かいところで言うと、応答速度が他社競合製品は25msくらいに対してWacom One 14は16msと速くなっています。

WacomOne14_本体の写真
ベゼルが狭いすっきりとしたデザイン

こんな感じでぱっと見では見劣りするかもしれませんが、細かいところで他社よりも上を行っていると感じました。

描き心地は?

で、肝心の書き心地ですが、液タブを使うのは始めてなので他との比較は出来ないことを先に伝えておきます。

率直に言うと、とてもなめらかなのにほどよい摩擦があってすごく描きやすいです。きちんと狙ったところにカーソルが表示され線を描ける。視差もほぼ無いというか、素人目にはまったく無いと言っても良いくらい気になりません。画面端でもほとんど視差を感じることなく小さなアイコンなども正しく選択できます。

スペック上見劣りする筆圧レベルですが、これも十分だと感じました。私はあまり大きく筆圧を変えて描くことがないので余計にそう思ったのかもしれません。

ペンの持ち具合ですが、これも何の問題もありません。中には細すぎるという人もいるかもしれませんが、私のような初心者レベルの人向けに開発されたであろうこの製品では十分すぎる質だと思いました。

接続性

Wacom One 14はType-C接続のみとなっています。3in1ケーブルは無いのでHDMI接続する場合はWacom Converterという機械が別に必要です。

DP-Altモード対応のHDMI→Type-C変換アダプタを使えば物理的には接続できますが普通のアダプタでは動きません。おそらくPowerDeliveryに対応していることと、5V3Aの電力供給が出来るものでないと動かないと思います。

Amazonでこれらの条件にあう製品も見つけましたが試してはいません。動いたという報告もちらほらあるのでチャレンジャー精神のある人は試すのもいいかと思います。(もちろん自己責任でということになりますが)

絵を描いてみて

ペンの追従性が特に良かったです。店頭で比較対象の他社のものも触ってみましたが、ペンを動かすとポインタが少し遅れて付いてくるというのが多かったです。

その中でWacom One 14は比較的遅れが少なく、ほぼ思った通りの動きをしてくれました。さすがにシャッと素早く動かすと遅れますが、そんな動きをすることはあまりないので問題ないレベルです。

筆圧の感知も(設定によりますが)素直な感じで気持ちよく描けます。その他、誤反応もないしこれで39800円は安いとは言いませんが妥当な価格だと思います。

強いて言えば、ペンのサイドボタンが少し硬いかなと。個人的にはもう少し柔らかければ使いやすいと思いました。

追加投資が必要かも

先に書いたように、DP-Alt対応のType-C端子があれば本体だけ買えば使えますがそれ以外の場合はWacom Converterなどの追加投資が必要です。

またスタンドが付属していないため、必要な場合は別に購入しなければなりません。その他にも、ペンを立てておくホルダーもありません。一応本体に簡易的なホルダーはありますが、これは収納時に使うもので絵を描いているときに一時的に使うものではありません。

私はダイソーで500円のタブレットスタンドを買い、同じくダイソーの歯ブラシ立てをちょっと改造してペンホルダーにしました。

WacomOne14_スタンドパッケージの写真
ダイソーで500円のタブレットスタンド
WacomOne14_自作ペンたての写真
歯ブラシ立てで作ったペン立て

ペン立てが案外フィットして良い感じに仕上がりました。ペン先を傷めないよう中にスポンジを詰めています。タブレットスタンドは、下部の段差が気になったので以下の写真のように紙を折りたたんでかさ増ししました。

かさ増ししたタブレットスタンドの爪部分の写真
紙をたたんでかさ増しした爪部分

このように色々と別に購入しないと快適に使えない場合もあるので、追加投資はある程度必要と思っておいた方が良いでしょう。特にWacom Converterは13200円と高額なので、HDMI接続しかない場合はよく考えてから購入してください。一応、Amazonで売っている5000円程度の3in1ケーブルのようなもので代替できるようですがおすすめはしません。

今回のまとめ

Wacom One 14は液タブ入門機として、とてもおすすめできる商品でした。正直なところ他の液タブを使ったことがないのでもっと良いものがあるのかもしれませんが、これで十分満足しています。

追加投資が必要な場合があるというのはデメリットだと感じました。スタンドなどは好みもあるので結局他のを買うということもあるかと思いますが、HDMI接続用の3in1ケーブルは替えが効かないので付けて欲しかったです。

それでは今回はここまで。また見に来てくれるとうれしいです。

送信中です

×

コメント